市が備蓄マスク11万枚を配布 医療機関や福祉施設などへ 新型インフル時、企業から寄付

2020.03.09
ニュース丹波篠山市

備蓄していたマスクを配布する酒井市長(左)と受け取る芦田医師会長=2020年3月5日午後4時21分、兵庫県丹波篠山市北新町で

新型コロナウイルスの感染が広がり、マスクが不足する中、兵庫県丹波篠山市は備蓄していたマスク約11万枚を、医療機関や福祉施設、児童クラブなど、市内にある計121施設に配布する。同市役所内で5日、貸与式があり、市医師会の芦田定会長が、酒井隆明市長からマスクを受け取った。

 同市は今年2月7日現在、38万6250枚のマスクを備蓄している。うち34万2000枚は、新型インフルエンザが流行後の2012年に、同市に工場を持つ「ジェクス株式会社」(本社・大阪市)から予防にと寄贈を受けたもの。
 コロナウイルスの影響で、市内の医療機関、高齢者や障がい者が利用する介護・障害福祉施設においてマスクが不足している状況を受け、緊急的に配布することを決めた。
 配布するのは、医療機関20施設に2万8500枚、介護・障害福祉60施設に5万8250枚、児童クラブなどの保育41施設に2万4250枚で、計11万1100枚。
 残りの約24万枚の使い方について酒井市長は「ウイルスの感染の広がりなど、今後の状況を見ながら考える」とし、芦田会長は「事態の収束が見えず、マスクが不足している施設も出始めている中、大変ありがたい」と話していた

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