兵庫県丹波篠山市にある大山小学校の5、6年生21人がこのほど、学校そばの市民農園を借りて地域の人と一緒に育てている校区特産のスイカに、獣よけのネットを取り付けた。児童たちは、膨らみ始めたスイカを見つけては、「大きくなってる」と喜びつつ、地域の農家らに教わりながら、畑の周りを獣害ネットで囲んだ。
スイカ栽培は、森林や緑を守る「大山緑の少年団」の活動と、ふるさと教育の一環で取り組んでいる。
今年度は、新型コロナウイルスに伴う臨時休校で、児童らが苗植えをすることはできなかったが、地域の人たちや教員らで苗を植えつけた。児童たちは、水やりや受粉などの世話をしたり、ピンポン玉大に育ったスイカに目印を立てて観察したりしている。
児童が育てたスイカは、8月1日に行われる予定の「スイカ祭り」で販売する計画。
またこの日、今年度の緑の少年団の結団式も実施。児童らは、「『山よ、緑よ、ふるさとよ』の精神を大切に、緑の少年団を引き継いでいきます」と力強く決意の言葉を述べていた。