「妊婦あるある」すごろくに My助産師のまちに寄贈 ”ママ”を疑似体験

2021.05.12
地域

「ママのね すごろく」を寄贈したメンバーら=2020年12月22日午前11時59分、兵庫県丹波市丹波篠山市網掛で

兵庫県川西市や猪名川町の母親らを中心につくる「ママのねフェスタ実行委員会」が、ゲームを通して妊娠・出産・子育てを疑似体験できる「ママのね すごろく」を製作。このほど、同県丹波篠山市立My助産師ステーションに寄贈した。マスごとに母親の声をもとにしたエピソードがあり、メンバーらは、「これから妊娠する人には、『こんなことがあるのか』と、すでに妊娠している人には、抱えている悩みが自分だけじゃないことを知ってもらえたら。男性にも遊んでもらい、母親への理解につなげてほしい」と話している。

すごろくは、「妊娠」からスタート。「張り切ってネットで検索しまくる。寝不足で目が充血」「次の健診まで赤ちゃんが育っているか不安になる」などのほか、「おなかに向かって色々と話しかけてみる」「赤ちゃんがこのおっぱいを吸うのかと思うと不思議な気分」など、さまざまな「妊婦あるある」がちりばめられている。

途中から、「経腟コース」「帝王切開コース」「管理入院コース」に分かれたり、出産後には、「NICU(新生児集中治療室)コース」もあり、経験者は自身の出産を振り返ったり、未経験者は、「こんなふうになるのか」と思いを巡らしたりすることができる。

マス上の経験によって「ママのねポイント」が変動し、ゴール時のポイントによって、それぞれの「ママのね度」を見る。

ゲーム中には妊娠から出産、産後ケアまで継続して寄り添う「My助産師」も妊産婦を助けるカ
ードで登場。出た目に応じてポイントが加わる。

すごろくの内容は、助産師らが監修した。

代表の古宇田千恵さん(猪名川町)とメンバーの比嘉千春さん(川西市)、イラストなどを担当した高橋舞夢さん(丹波篠山市)らが同ステーションを訪問し、担当者らに手渡した。

比嘉さんらは、「ママはもちろんのこと、おばあちゃんたちがすごろくをしながら、昔のことを思い出して話してくれたりして感動しました」と言い、「少しでも妊産婦の心が軽くなることにつながれば。My助産師を知らないママたちがどう思ってくれるのかも楽しみ」と笑顔で話していた。

関連記事