10代以下の感染急増 ワクチン効果か、高齢者は減 丹波管内の新型コロナ状況

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 新型コロナウイルスの感染者が、兵庫県内で18日、初めて1000人を突破し、20日から緊急事態宣言期間となる中、丹波地域(丹波市、丹波篠山市)でも感染者が急増している。第4波と比較すると、ワクチン接種が進んだためか、高齢者を中心に感染者が減る一方で、10歳未満や10代など若年層の増加が著しい。中には夏休みなどで都市部から帰省した学生がいる家庭内で感染が広がったケースもあり、丹波健康福祉事務所は、「発症にはタイムラグがあるため、盆が終わり、これから家庭内での感染者が増加する可能性もある」と推測。「今は幸い学校が休みで、感染は家庭内がメインだが、2学期が始まる時が要注意。倦怠感やのどの痛みなど、少しでも体調が『いつもと違う』と感じたら、生活をトーンダウンしてほしい」と警鐘を鳴らしている。

県の発表を丹波新聞社で集計したところ、丹波健康福祉事務所(保健所)管内の20日現在の感染者総数は340人。

増え始めた7月は21人、8月は83人で計104人。8月は、過去に月別で最も多かった5月の66人を、20日の時点ですでに超えている。ほとんどは軽症だった。

7、8月のうち10歳未満が7%、10代が28%、20代が22%で、6割近くを占める。第4波(3―6月と仮定)では10歳未満は2%、10代は7%、20代は22%だった。また、40代が第4波時に11%だったのが、17%に増加している。

一方で、第4波時に約40%を占めていた50代以上は14%まで減少。70代以上は1人のみで、ワクチン接種の効果が出ているとみられる。

県内管轄保健所別の10万人あたりの患者数をみると、丹波管内の7月1―7日は「0・9」だったのが、7月19―25日に「9・9」、8月3―9日に「29・7」まで延び、8月10―16日は「38・7」となっている。加古川などと同レベルだ。

◆感染原因、帰省も「細やかな健康観察を」

丹波健康福祉事務所によると、感染パターンはさまざま。丹波地域に都市部から帰省した若年層がいた家庭もあれば、他地域に帰省して感染したケースもある。

若年層が増加していることについて、「学校や仕事、遊びなど、人と接する機会が多く、活動が活発なため、感染するリスクも高い。年代別に切り取ると、若年層が増加している。ただ、高齢者はワクチンで抑えているため、ワクチン接種がなければ全年齢で増加しているはず」と言い、「現在まん延しているデルタ株は感染力が強く、水疱瘡レベルともいわれる。仮に家庭内1人が陽性になった場合は、家族全員が感染していると思ったほうがいい」とする。

ただ、若年層は体力があるため、高い発熱以外の自覚症状を自覚できず、少しの異変よりも予定を優先する傾向がある。「発熱などの症状の手前の段階で学校や職場を休み、なんともなければ『よかったね』と言い合える関係性をつくってほしい」とする。

一方、感染した場合、症状が出るまでの期間は個人差がある。すぐに症状が出る人もいれば、10日以上経って出る人もいる。夏休みや盆でいつも以上に家族など、人との接触が多かった家庭は、今後、感染が判明することも考えられる。

このため、同事務所は、「今後しばらく感染者が減る要素はない。また、市中感染がここまで増えると、どこで誰がかかっても不思議ではない。そもそも感染症なので、一部で重症化するケースはあるが、対策としては健康的な日常生活を送り、睡眠と栄養バランスの良い食事を取ること。そして、いつもと違うことがないか、細やかに観察してほしい」と呼び掛けている。

まもなく新学期(丹波市26日、丹波篠山市27日)を迎える。運動会などの行事も多く、同事務所は学校での感染拡大を警戒する。両市の教育委員会は「感染対策をさらに徹底する」とした。

丹波市内の7中学校では宣言期間中の9月11日に体育祭を予定している。観客の有無は各校で判断する。

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