倉庫の一角ですくすくと成長しているキセキレイのヒナ＝2023年6月23日午後零時50分、兵庫県丹波篠山市小枕で

兵庫県丹波篠山市小枕にある「農福連携」の就労継続支援B型事業所「たすきファーム」の作業場兼倉庫の一角に野鳥のキセキレイが営巣し、4羽のヒナがすくすくと育っている。

巣は1・5メートルほどと低い位置。ヒナたちは親鳥がせっせと餌を運んでくるたび、「ピイピイ」と大きな口を開けて”ごはん”をねだっている。

事業所代表の橋元工さん（54）によると、一度はヒナがかえったものの、カラスかヘビにやられたのか姿を消した。その後、再び同じ場所に卵を産んだことから、「今度こそ」と、ヘビ除けをしたり、24時間ラジオ

子どもたちのために餌を運んできたキセキレイの親。子育てに大忙し＝2023年6月23日午後1時17分、兵庫県丹波篠山市小枕で

をつけるなどして子育てをサポートしている。

「どんどんかわいくなってきた。それにしてもなんでこんな低い場所に」と苦笑する橋元さん。「キセキレイは幸せを呼ぶともいわれる。利用者さんや事業所の幸せを願うとともに、ボランティアや地域の方々に温かく見守っていただけるよう、事業所を運営していきたい」と優しい笑みを浮かべ、巣立ちの日を楽しみにしている。

【丹波新聞鳥部】（※コメント欄より、弊社の活動を命名していただきました）

巣の高さは1・5メートルほど。子育てをサポートしている橋元さんは、「なんでこんな低いところに」と苦笑い。