復興の象徴 豪雨被災農地で栽培のアジサイ見頃 涼しげな大輪「力感じて」

2023.06.15
地域

涼しげに咲き誇るアジサイ=兵庫県丹波市市島町中竹田市ノ貝で

丹波市市島町中竹田市ノ貝集落にある農園「ファーム市ノ貝」(約5400平方メートル)で、約700株のアジサイが見頃を迎えている。2014年に同市を襲った豪雨災害の復興まちづくり事業として、地元住民が被災農地で栽培。今年も青い大輪が涼しげに咲き誇っている。

品種は「ゆめアジサイ」。40―80歳代の17人が年間を通じ、せん定や草刈り、消毒、摘み取りなどの作業に励む。収穫したアジサイはプリザーブドフラワーの材料として、同市内の株式会社「大地農園」に出荷する。昨年、専門家の指導や各地の農園の取り組みを参考に、せん定方法や防除回数を変えたところ、収量が増加した。

ファーム市ノ貝の塩見和広会長(69)は「花付きは良く、出来は上々。豪雨被災から這い上がった力を感じてほしい」と話している。

8月まで見られそう。見学自由。

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