山に親しむ 夏休み中の小学生が間伐体験 「力必要でびっくり」

2023.08.25
地域自然

のこぎりでヒノキの間伐に挑戦する子ども=兵庫県丹波市山南町谷川で

夏休み中の兵庫県丹波市立久下小学校の児童が地域住民を先生に宿題などに取り組む「令和たんば塾」(同市山南町久下自治振興会主催)が行われ、地域の愛宕山で間伐体験や工作などを楽しんだ。

普段は久下自治会館で宿題をしたり、お楽しみイベントで思い出をつくったりしている。この日は、身近にありながらも入る機会が少ない山に親しみを感じてもらおうと企画した。

児童18人が参加。愛宕山には山南地域を広く見渡せる展望台があり、同小学校や山南中学校、自宅などを見つけては歓声を上げた。木の駅プロジェクトの代表、山内一郎さん(65)=同町大河=が、木や山の役割、間伐の大切さを伝え、「間伐しないと光が入らなくて下草が生えず、大水が出たり、木が倒れたりする」などと説明した。

山中では、谷川区山林共有林会(篠倉和弘会長)の指導で、チェーンソーを使ったヒノキの間伐を見学。子どもたちは離れた所でロープを引っ張り、安全な場所に倒れるよう手伝った。のこぎりで間伐も体験し、麓に下りてからは木の玉を使ったブレスレット作りなどを楽しんだ。

4年生の児童は、「初めて木を切った。思ったより力が必要でびっくりした」と笑顔。篠倉会長(71)=同町谷川=は「子どもたちと一緒の活動は楽しい。山に関心を持つきっかけになれば」と話していた。

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