修復中の能舞台で見学会 耐震で揚げ屋作業中 「く」の字の一本松も見られます

2023.10.15
地域歴史観光

春日神社能舞台の楽屋であらわになっている、くの字形の松を加工した構造材=兵庫県丹波篠山市黒岡で

宗教法人「春日神社」は28日午前11時―正午、保存・修復工事が行われている篠山春日神社(兵庫県丹波篠山市黒岡)で開く現場見学会の参加者を募集している。20日まで。

国重要文化財の同神社能舞台では現在、耐震補強工事などを行うために基礎から建物を持ち上げる「揚げ屋作業」が行われているほか、劣化が激しい楽屋と鏡の間、控えの間でも改修工事が行われている。

見学会は午前11時―、同11時20分―、同11時40分―の3回で、各回定員は20人。公益財団法人・文化財建造物保存技術協会の専門家らが修復状況を説明する。

工事であらわになった楽屋の屋根部分では、1本の「く」の字に曲がった松を構造材に活用するという全国的にも珍しい工法も見ることができる。

参加無料。申し込みは市教委文化財課へ。

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