高校生が考えました! SA販売のご当地メニュー 地元食材の栗・黒豆生かす

2023.10.03
地域注目観光

宝塚北SAで販売されている丹波栗のパンを持つ考案者の和泉さん(左)と、「黒豆味噌の豚汁定食」で優秀賞を受賞した久禮さん=兵庫県宝塚市で

兵庫県の西紀、宝塚北の両サービスエリア(SA)で販売されるご当地メニューを高校生が考案する「高校生メニューコンテスト」で、同県立篠山産業高校・農と食科3年生の和泉心暖さんと久禮朱里さんが優秀賞を受賞。和泉さんが考案した丹波栗を使ったパンは、宝塚北SAで販売されている。久禮さん考案の黒豆みそを使った定食は、12月から西紀SAで販売される。

西日本高速道路サービス・ホールディングス、両SAのレストランなどを運営する光明興業、農業クラブのある篠山産業、有馬、山崎の県内3高校の主催。篠山産業が参画したのは初めて。

西紀SA下り線(丹波篠山市)のベーカリー、フードコート、レストラン、宝塚北SA(宝塚市)のベーカリー、フードコートで販売されるメニューに、3校から全116点の応募があった。

久禮さんが考案した「黒豆味噌の豚汁定食」。12月から販売される

和泉さんの「丹波栗を使った栗パン」(380円)は、丹波栗のあんを詰め、形をクリのようにした。パンの一部にゴマをまぶして、栗の底の部分「座」をイメージした。「丹波栗が好き」という和泉さん。「見た目をかわいくしようとパンの形を工夫した。いろんな人に食べてもらいたい」と話していた。

久禮さんが考案した「黒豆味噌の豚汁定食」(700円)は、ニンジンやゴボウ、ダイコンなどのたっぷりの野菜と、黒豆みそならではの深いこくと味わいが特長。「豚汁が大好き」という久禮さん。いろんな客層になじみのある豚汁を選び、地元特産の黒豆みそを使った。「これを機に黒豆みそが広まれば」と受賞を喜んだ。

主催者の関係者が▽季節感▽地元食材を生かす▽販売価格とメニューバランス▽ストーリー性―をポイントに審査した。

栗パンは10月末までベーカリーコーナーで、豚汁定食は12月1日―来年2月29日にフードコートで販売する。

西紀SA下り線ベーカリーコーナーでは、有馬高校生考案の「丹波大納言のクリームコロネ」が販売されている。来年3月まで。

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