さとバーガーをオープンした前川悟さん（左）と母のかおるさん＝兵庫県丹波市山南町梶で

兵庫県丹波市山南町梶に、但馬牛の焼きたてパティを挟んだバーガーを提供するテイクアウト専門店「さとバーガー」がオープンした。前川悟さん（33）と母のかおるさん（68）が、自宅横で経営する。地元の精肉店「てらミート」から仕入れた但馬牛を使いつつ、値段は６００円とリーズナブル。２人は「子どもからお年寄りまで食べやすい味にしているので、ぜひ食べてみて」と話している。

昨年春ごろから「２人で何か店を始めたい」と思い、食べ歩きをしていたバーガーの店を開くことに。２人とも飲食店で働いた経験はなく、「ああしよう、こうしようと相談して味付けを決めた」とほほ笑む。店舗は、大工の父、仁郎さん（74）が、倉庫にしていた建物をコツコツとリフォームした。

味付けキャベツがたっぷり入った但馬牛のハンバーガー

バーガーは「但馬牛ハンバーガー」と「但馬鶏てりやきチキンバーガー」の２種類（いずれも６００円）。但馬牛はプラス50円でチーズ入り。たっぷり入った味付けキャベツが特長で、お肉とマッチしている。

注文を受けてから肉を焼くため、「待ってもらう時間があるから」と、店舗前に休息スペースも用意。地元の高山茶園のお茶と、子ども向けの菓子をサービスで置いている。

店名の「さと」は、「山里」にある立地と悟さんの名前から付けた。近所の人たちも気軽に訪れており、２人は「細く長く店を続けられたら」と話している。
午前11時―午後５時の営業。月、火曜定休。予約可。インスタグラム「sato_burger」で情報発信している。