過去最多の7品選定 地域性と新しさ両立「五つ星ひょうご」 「SDGs」にも貢献

2024.01.03
地域注目

ソウルプロダクツの「ベジタンバ野菜ジェラート 丹波黒枝豆&ミルク」

兵庫県と県物産協会が地域の特色や新しさなどを兼ね備えたブランドとして全国にPRする今年度の「五つ星ひょうご」に、丹波地域から7品が選定された。2013、17年度と並び過去最多の選定品数。今年度から審査項目に「SDGs(持続可能な開発目標)」を追加。黒大豆などの特産を生かしつつ、「すべての人に健康と福祉を」「つくる責任 つかう責任」などの目標達成につなげる商品がそろった。

食品や工芸品などが対象で、今回で12回目。丹波地域ではこれまでに56品が選定。今年度は県内で122品の応募があり、66品を選んだ。

3月には神戸市で、マスコミやバイヤー向けの内覧会と一般向けの販売会を開くほか、県のアンテナショップ「ひょうごふるさと館」(同市)や、県の特産品を扱うネットサイトでも販売。選定品の情報発信や販路拡大を図る。

選定品は次の通り。

丹波篠山食品の「丹波篠山 黒豆食パン」

▷「丹波篠山 黒豆食パン」=丹波篠山食品(丹波篠山市吹新)。黒大豆を鉄鍋で炊き上げ、煮汁も生地に練り込み、おいしさと栄養価を余すことなく閉じ込めた。

和み工房の「農家の手づくり 黒豆みそ」

▷「農家の手づくり 黒豆みそ」=和み工房(同市川北)。特に大粒でうまみがあるとされる川北産黒大豆と自家製こうじを使用。黒大豆は規格外品を生かした。

やがての「有機丹波黒豆茶」

▷「有機丹波黒豆茶」=やがて(同市北新町)。自社で栽培する有機黒大豆を焙煎。深煎りし過ぎず、豆本来の風味が感じられる。有機認証も取得した。

 

梅角堂の「黒枝豆ようかん」

▷「黒枝豆ようかん」=梅角堂(同市立町)。黒枝豆を使用した練りようかん。甘さを控えた小豆ようかんに、やや塩味を残した黒枝豆の煮豆をトッピングした。

丹波市観光協会の「悪右衛門らーめん」

▷「悪右衛門らーめん」=丹波市観光協会(春日町黒井)。丹波産みそと酒かすを加えた赤いトマトベーススープで黒井城主、赤井(荻野)直正を想起させる。

▷「ベジタンバ野菜ジェラート 丹波黒枝豆&ミルク」=ソウルプロダクツ(市島町中竹田)。有機農業が盛んな同町で、農薬、化学肥料を使わずに栽培した丹波本黒大豆と、丹波産牛乳を生かした。

丹波立杭陶磁器協同組合の「丹波焼 香立て」

▷「丹波焼 香立て」=丹波立杭陶磁器協同組合(丹波篠山市今田町上立杭)。スティック状で、シンプルかつモダンなデザインのお香立て。県の伝統工芸品、丹波焼の陶工が製作する。

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