兵庫県丹波篠山市にあり、美しい形から「丹波富士」とも呼ばれる高城山(標高459メートル)の山頂と太陽が重なり輝く「ダイヤモンド丹波富士」を14日午前6時22分、同市糯ケ坪の渡辺克人さん(48)が自宅から撮影した。一瞬の幻想的な光景を記録でき「念願がかなった」と喜んでいる。
同市市民プラザ職員で、1年ほど前に引っ越してきた渡辺さん。自宅の窓から東の方角に高城山が見え、太陽の位置から「いつか撮れるんじゃないか」と機会をうかがっていた。秋にチャンスが訪れたが、霧が続き撮影できなかった。
「冬に真上に上がるとは思わなかった。いいことがありそう」と静かに喜びを語った。
高城山は、織田信長の命を受けた「天正の丹波攻め」で、明智光秀と戦った波多野氏の居城「八上城跡」があり、国史跡に指定されている。