的へ弓を引く 弓道の仏代表ら日本で稽古 真剣なまなざし

2024.03.05
地域注目

的に向かい弓を引くフランス出身の3人。エルザさん(左)とアンヌさん(中央)がフランス代表。オリビエさんもフランスの全国大会を制した腕前=2024年3月5日午後2時、兵庫県丹波市春日町野上野で

弓道のフランス代表チームのメンバーを含むフランス出身の3人が、兵庫県丹波市春日町の弓道場「遊芸館」(山里盛純代表)で6日まで稽古に励んでいる。弓道歴が長く、国体にも出場した山里代表(75)に教えを請いながら、高い技術を身につけようと真剣なまなざしで取り組んでいる。

コンチャン・アンヌさん(39)とルプチ・オリビエさん(39)の夫妻、デュキューチル・エルザさん(29)の3人。フランスの同じ弓道場に通う仲で、アンヌさんとエルザさんは、2月末に愛知県で開かれた世界弓道大会に、フランス代表チームの一員として出場した。オリビエさんとエルザさんは、過去にフランスの全国大会を制した経験がある。

アンヌさんが昨年、遊芸館のインスタグラムを見つけ、コンタクトを取ったのがきっかけ。3人とも3段の腕前で、近く開かれる昇段審査を受ける。

アンヌさんは「日本の弓道は美しい。稽古は楽しい」と笑顔。オリビエさんは「山里先生がたくさん教えてくれる。来年も来られたら」、エルザさんは「みんな優しい。稽古は面白い」と話した。

山里代表は「一貫性のある稽古が必要だが、稽古に取り組む姿勢が良い」と話している。

関連記事