泥にまみれて「楽しい!」 児童が酒米の田植え体験 地元酒造会社が協力

2024.04.22
地域注目自然

酒米の田植えを体験する児童たち=2024年4月22日午前10時56分、兵庫県丹波市市島町中竹田で

兵庫県丹波市立竹山小学校3年生25人が22日、近くの酒造会社「西山酒造場」が所有する田んぼで、酒米の田植えを体験した。統合前の竹田小学校で20年以上続いた伝統行事。5人の蔵人と共に、泥まみれになりながら手で苗を植えていった。

普段口にしている食べ物や飲み物を作る苦労を知り、環境に感謝する気持ちを育もうと、同酒造場が企画。秋には稲刈りも体験してもらう。収穫した酒米はノンアルコール飲料「甘酒+ヨーグルト」の原材料となる。

13アールほどの田んぼで、酒米「兵庫北錦」を植えた。踏み入れた足はなかなか抜けず、「蟻地獄や」などと声を上げた。杜氏のアドバイスを参考にして後ろ向きに歩き、「気持ち良い」「スライムみたい」と泥の感覚を楽しみながら、苗を植えた。

男子児童は「大きくなってほしいと思いながら植えた。泥が気持ち良くて楽しかった。秋に稲刈りをするのが楽しみ」とはにかんだ。

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