夏やのに… 正月の縁起物「マンリョウ」 赤い実つけたまま冬越す

2024.07.07
地域注目自然

みずみずしい赤い実をつけたままのマンリョウ=兵庫県丹波篠山市糯ケ坪で

兵庫県丹波篠山市糯ケ坪の「理容 西山」にあるサクラソウ科「マンリョウ」が、赤い実を付けたまま夏を迎えている。正月の縁起物に使われることが多く、通常、実を付けるのは10―12月ごろで、春までには実を落とす。理容に訪れる人たちは、「なんでまだ実があるん?」「造花か?」と驚いており、地域の密かな話題になっている。

同店の西山洋子さん(83)によると、例年、春頃になると実が黒くなって落ちるが、なぜかみずみずしい赤い実がなったままで、すでに新芽も出ている。

鳥についばまれるのを防ぐため、毎年、赤い実を付けると店内に運び入れ、霧吹きで水を与えている以外は、特に何もしていない。実が冬を越した珍現象は2019年にもあった。

「19年の時はいつまで実が付いていたか、気にしてなかったので、今回はずっと観察する」と言う西山さん。「何年かに1度、長持ちする年があるよう。縁起物なので、今年は良いことがあれば良いな」とほほ笑んでいる。

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