「旬」の輪 秋の味覚サクラシメジが群生 「炊き込みご飯にしよか?」

2024.10.24
丹波篠山市地域自然

雑木林の林床に群生するサクラシメジ。これも秋の味覚=2024年10月24日午後3時25分、兵庫県丹波篠山市今田町で

兵庫県丹波篠山市今田町の山裾で、地元では「アカタケ」と呼んで人気がある食用キノコ「サクラシメジ」(ヌメリガサ科)の群生が見られる。

傘の直径は4―10センチほどで、高さは大きい物で10センチほど。名前の通り、桜のような薄ピンク色をしている。少し苦みがあるが癖はなく、歯切れがよい。

直径6メートルほどの輪を描いて発生したサクラシメジ=2024年10月24日午後3時05分、兵庫県丹波篠山市今田町で

コナラやソヨゴ、コバノミツバツツジなどが混生する林で発生。直径約6メートルの環状(リング状)に生えており、その数約170本。

キノコが地面に円や弧を描いて生える現象を「菌輪」と呼び、英語では「フェアリーリング(妖精の輪)」などと表現される。

毎年この時期を待ちわびているという発見者の男性は(52)は、「今年の秋は柿や栗など木の実がほとんど実っておらず、キノコも期待していなかったので良かった。炊き込みご飯にしようか、煮物もいいね、いや天ぷらも捨てがたい」などと、小躍りしていた。

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