ボランティアで歌声届ける 丹波ゆりさん(丹波市)

2025.02.23
たんばのひと

丹波ゆりさん

50歳代から本格的に学ぶ

演歌歌手として活躍した丹波ひろしさんからもらった「丹波ゆり」の名前で、加東市の老人ホームへボランティアで歌いに行ったり、リクエストに応じてミニコンサートを開いたりして、歌声を届けている。

子どもの頃から歌が好きで、高校時代には同級生とフォークデュオを組んでボーカルを担当していた。50歳を過ぎた頃、その同級生が運営する老人ホームを盛り上げようと、歌ボランティアに行くようになった。

転機は54歳の時に訪れる。偶然、電車の広告を見たことがきっかけで「宝塚歌謡選手権」に出場し、入賞は逃したものの、上達意欲に火が付いた。「徹底的に基礎から学びたい」と、審査委員だった吉永真悟さんが代表を務める宝塚のボイストレーニング教室「ボイスマスター」に入会。「老人ホームに歌いに行くのに、素人では失礼になる」との思いもあったという。その後、2019年に同選手権で歌謡曲部門と一般部門で優秀賞を受賞した。

教室はコロナ禍でいったん退会したが、昨年から再開。現在も月1回程度、吉永さんのレッスンを受けており、声の訓練だけでなく歌の表現も学んでいる。「やり始めるとのめり込むタイプ」で日本音楽協会が認定する音楽健康指導士と健康カラオケサポーターの資格も取得した。

西脇市出身で、結婚が縁で丹波市へ。 子育て期間を経て、12年前から山南町で英語教室を開いている。

高校時代までは、芸人キャラだったと笑い、「楽しい事が大好きなので、来てくれる人が喜んでくれればうれしい」。 音楽サークル「戦うオヤジの応援団SPたんば」にも参加している。本名は藤原ゆり。63歳。

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