最高賞に高見牧場 丹波農業グランプリ

2012.02.16
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 これからの農業のモデルとなり得る農家や農業者団体らを顕彰する初めての 「丹波農業グランプリ」 が2月13日、 ハートフルかすがで行われた。 39件の応募の中から最終ノミネートされた6件の発表があり、 最高の初代グランプリには高見牧場 (丹波市市島町勅使、 高見進社長) が輝いた。 高見牧場は、 約1200頭の黒毛和牛を飼育し、 レストランも併設。 年商は3億8000万円という。

 同グランプリは、 丹波市内の若手農家らが中心となって実行委員会 (婦木克則委員長) を組織した。 審査員は、 神戸大学農学部助教の中塚雅也さん (審査委員長) ら6人が務めた。

 最終ノミネートされたのは、 高見牧場、 桑村農園 (市島町中竹田、 桑村初真さん)、 丹波野菜工房 (山南町村森、 石田忠章さん)、 東芦田営農組合 (青垣町東芦田、 芦田浅巳さん)、 兵丹牧場 (市島町下竹田、 須原芳夫さん)、 まるきん農林 (青垣町中佐治、 堀謙吾さん) ―。

 京阪神からの誘客に工夫している様子や、 水稲と和牛の飼育をあわせた土づくりから始まる循環型農業、 農機具販売など総合的な農業ビジネスの展開―など、 それぞれに取り組んでいる農業の特徴を紹介した。

 グランプリを受賞した高見社長 (74) は、 「感無量だ。 しっかりと若手を育てるという意味で、 これからは農業者同士がうまく連携していかなければ。 それがグランプリ受賞者の責任」 と話した。

 審査委員長の中塚さんは、 「丹波地域の農業の力強さ、 多様性を感じた。 受賞者が培ったノウハウ、 技術を、 地域全体の発展のために共有してほしい」 と講評。 婦木実行委員長は、「モデルとなる農業は、 丹波にはまだまだある。 実践している農業を、 胸をはって世界に向けて発信する場になるよう、 続けていきたい」 と話した。

 高見牧場を除く5団体が準グランプリとなった。 このほかの賞は次のとおり。

▽パートナー賞=やながわ (春日町野上野)

▽新人賞=奥丹波ブルーベリー農場 (市島町南)

▽特別賞=あずき工房黒さや会 (春日町東中)

 

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