ペレット製造本格化 ストーブのレンタル開始 NPOバイオマス

2012.12.02
ニュース

写真・ペレット化する機械に木質チップを入れる作業員=篠山市垣屋で

 篠山市内の森林整備と地域経済の活性化を目指す団体の取り組みが活発化してきた。 NPO法人バイオマス丹波篠山 (岸本正紀理事長) はペレットストーブのレンタルを開始。 ストーブに必要な木質ペレットの生産が本格化している。 また、 木の駅実行委員会 (高橋隆治代表) は、 間伐材搬入者に地域通貨 「篠山藩券」 を発行し、 市内の商店で利用できるようにする近畿初の試みを12月17日からスタートさせる。

 

 バイオマス丹波篠山は昨年から、 市民から間伐材を買い取る事業をスタート。 間伐材の消費を支えようと、 ペレットストーブの普及を進めており、 このほど、 そのレンタル事業を開始した。 現在6件の申し込みがあるという。 例えば、 30万円のストーブの場合、 年額3万円。 レンタル期間は6年間で、 その後、 残存価格で買い取りが可能。

 ストーブに利用するペレットを垣屋のペレット工場で製造。 市内7カ所で販売している。 現在は外注で間伐材をチップ化し、 それをペレット状にしている。 20日すぎには、 チップ化する機械を納入する。 チップが増えれば、 ペレットストーブ用だけでなく、 温泉、 プール、 植物栽培用温室などの利用を提案していく。

 ペレットストーブを使って10日ほど経つ瀬戸寛人 (ひろと) さん (今田町下小野原) は 「暖かく、 炎が見えるのでいやされます」、 このほど設置したばかりの田中幸子さん (口阪本) は 「昨年市役所で見たが、 とても暖かかった。 灯油を買いに行くのがめんどうなのでレンタルした」 と話していた。

 ペレットストーブは、 昨年市役所本庁で活用された。 今年は、 丹南、 多紀支所でも活用。 3日、 午前10時から、 多紀支所で市による点火式があり、 事業説明や、 たき幼稚園児らの点火式がある。

 岸本理事長は 「間伐材の消費を増やすために、 ペレットストーブをどんどん普及させていきたい」 と話している。

 間伐材の搬入場所は、 向井、 真南条上の 「自然薯庵」、 垣屋の3カ所。 軽トラ1台分2000円で買い取る。 買い取り希望者は事前に市 (農都創造課079・552・6580) に申し込みが必要。 ペレットストーブは2013年度までに30台限定で、 県から補助が出る。 問い合わせは、 同法人 (079・595・0205か、 090・9869・8996)。

 また、 木の駅実行委員会は、 全国展開されている 「木の駅プロジェクト」 の一環。 現在、 地域通貨が利用できる商店は8店舗。 同委員会は、 協力店を募集している。 間伐材の搬入場所は、 旧後川小学校前、 城北地区 (計画中)、 福井 (同)。

 高橋代表は 「未来の子どもたちに住みやすい環境を作りたい」 と話している。

 問い合わせは、 高橋代表 (090・3670・9725)。

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