ハローワークが行う職業紹介・相談と、 兵庫県丹波市が行う就労支援事業を1カ所に集約した 「丹 (まごころ) ワークサポートたんば」 (仮称) が4月から、 市春日庁舎4階に開設される。 両者が連携することにより、 一般求職者をはじめ、 生活保護受給者や障がい者の就労支援を含めた雇用確保に向け、 サービスを充実させる。 同様の取り組みは、 宝塚、 川西、 西宮、 神戸に次いで5例目。
市は生活保護受給者や障がい者の就労支援に詳しい就労支援員 (非常勤嘱託員) 2人を、 兵庫労働局は職業相談員3人と、 就業に関する心の問題、 職場環境の悩みなどの労働生活相談やカウンセリングに応じる職員1人を配置する。 求人情報が見られる端末も3台設置する。 企業や大学との懇談会や企業ガイドブックの作成、 就職支援セミナーの開催などの事業も行う。
年間で利用者数延べ3000人、 就職件数150人 (うち障がい者6人、 生活保護受給者6人) を目標とし、 心理カウンセリングや労働生活相談を週1回、 キャリアコンサルティングを週3回、 就職セミナーを年6回実施する予定。
市の提案を受けるかたちで、 国の事業を活用。 市の支出は、 就労支援員1人分の人件費だけという。 市企画課は、 「市としては生活受給者や障がい者の経済的自立に力を入れる。 一般求職者の中には、 ハローワークに出入りすると人目が気になる方もおられると聞くので、 市役所内に窓口を設けることで、 心理的プレッシャーの軽減につながれば」 としている。