県立柏原病院 (秋田穂束院長、 0795・72・0524) は10月5日午前10時から、 県立病院群で初めての病院祭 「柏原病院フェスタ2013」 を開く。 病院内の各部門を探検するツアーや、 助産師・看護師手作りのお守りをプレゼントする 「安産神社」、 緩和ケアをテーマにしたカルタ大会などの職員手作りの催しのほか、 模擬店、 バザー、 コンサートなどのアトラクションがある。 病院スタッフのほか、 柏原看護専門学校の生徒、 丹波市内県立3高校生らが運営を手伝う。
同病院の病院ボランティア 「オオムラサキ」 の研修会の席上、 「祭りを開いて元気になりつつある病院の姿をPRしては」 と提案があり、 病院が採用した。
診療機能の回復を紹介するとともに、 これまでの地域からの支えに感謝する機会、 病院と、 看護学生、 高校生らとの交流を通し、 将来、 地域医療を支える人材の地元定着につなげる契機とする。
院内ツアー (午前11時、 正午、 午後1時開催) は、 看護学生の案内で、 薬剤、 放射線、 検査、 リハビリ、 内視鏡、 院長室をめぐり、 AED (自動体外式除細動器) の使い方を学ぶ。 薬剤部では、 分包器という複数の薬を1回分ずつ袋に小分けにする機械を用い、 チョコレートを小分けする。 放射線科では、 128列マルチスライスCTや認知症の発見につながる脳血流統計画像解析ソフトを導入していることなどを紹介する。
一時、 常勤医が不在となっていた産婦人科は、 常勤医4人、 助産師9人と北播磨、 丹波地域で最も充実した体制であることをアピールしようと、 「安産神社」 を設け、 巫女の衣装のスタッフが手作りのお守りと 「安産クッキー」 をプレゼントする (先着順)。 スタッフ紹介や、 お産に関する相談コーナーも設ける。 井上悦子看護師長は、 「若手からベテランまで頑張っている。 里帰り分娩も受け付けているので、 安心してお産ができることを知ってもらえれば」 と話している。
このほか、 はばたん・ちーたんとの写真撮影、 フットケア、 全身マッサージ、 緩和ケアの紹介、 がん予防や早期発見の情報を伝えるコーナーもある。
秋田院長の開会宣言 (午前10時) に続き、 もちつきがあり、 ホールでは、 柏原高校吹奏楽部や音楽療法士によるコンサート、 舞踊の披露、 演芸などのアトラクションも。
模擬店 (同10時半から。 売り切れ次第終了) には、 7店が出店。 看護学生によるヨーヨー釣り、 バルーンアートや氷上高校のカレー、 職員による綿菓子、 焼き餅、 お茶コーナー、 職員持ち寄りのバザーなどがある。
関係各部署から12人で実行委員会を組織。 加古学実行委員長 (同病院薬剤部長) は、 「関係機関に快く協力してもらえ、 感謝している。 院内からのスタッフ参加も多く、 喜んでいる。 初めての催しで至らぬ点があると思うが、 地域に開かれた病院として元気になりつつある柏原病院を見てほしい」 と来場を呼び掛けている。
同病院は一時、 18人まで減少した常勤医師数が7年ぶりに30人にまで回復。 常勤医が不在になった整形外科、 泌尿器科、 眼科にも常勤医が戻り、 診療機能が回復してきている。 ベッド数も116床まで減ったが、 164床まで戻っている。