本場の丹波栗を使った新たなスイーツを創出し、 情報発信する 「丹波栗スイーツコンテスト2013」(丹波県民局など主催) が10月12日、 篠山市大手前展示館 (同市北新町) であり、 プロの部のグランプリに 「ときわ堂」(本店・丹波市氷上町常楽、 辻康信社長) の 「丹波栗のパイ包み」 が選ばれた。 準グランプリには、 「やながわ」(本店・春日町野上野、 柳川拓三社長) の 「丹波の栗山讃歌」 が選ばれた。 一般の部グランプリには、 福知山淑徳高校の教え子と恩師のコンビ、 小林淳也さん (19) =豊岡市=と杉本昌之さん (44) =福知山市=の 「栗たん」 が輝いた。
プロの部は、 丹波、 篠山両市の菓子製造・販売事業者限定で公募。 14点の応募があり、 書類審査を通過した6点が公開審査の2次審査に進んだ。 一般の部は広く近畿一円に募集。 46点の中から6点が2次審査に進んだ。
2次審査では、 川北末一・辻製菓専門学校技術顧問らが試食し評価した。
ときわ堂のグランプリ作品は、 中央に 「銀寄」 の渋皮煮を入れ、 幾層ものパイ生地で包み、 クリのペーストと生クリームを合わせたクリームをのせている。 辻さんは、 「クリが入ったパイはたくさんあり、 その中で変わったものをと考え、 生地などを工夫した。 ここまで頑張れて良かった」 と喜びを語った。
「やながわ」 の準グランプリ作品は、 シフォン生地のドーナツをベースに、 クリのようかん、 渋皮煮、 栗きんとん、 栗の甘露煮などを使い、 1つの山に見立てたもの。
一般の部グランプリの杉本さんらの作品は、 洋ナシのキャラメルをクリのブリュレで包んだ上、 ナパージュで覆い光沢を出した。 小林さんは、 「高校の時に 『スイーツ甲子園』 で全国2位と優勝を逃したくやしさを晴らせた」 と胸をはった。
川北さんは、 「プロの作品は、 このままずばり各店舗の商品にしてもらえれば。 一般の作品もプロに負けないものばかり。 材料を良く知っているし、 半分プロみたいな人が多い。 勉強してもっといい作品を」 とエールを送った。
このほかの入賞者は次のみなさん。
▽プロの部佳作= 「篠山福住栗色の山」 (篠山市、 トラットリア アルラグー)、 「丹波栗と和風ティラミス」 (ときわ堂)、 「丹波ショコラ」 (篠山市、 CAFE inizio)、 丹波栗の生バウムロール (丹波市、 まさゆめさかゆめ丹波)
▽一般の部準ブランプリ= 「びっ栗!モンブランパウンドケーキ」 (三重県立相可高校3年、 濱地穂野加) ▽同佳作= 「栗い~っパイ」 (丹波市、 荻野洋子)、 「銀寄さぶれ」 (三田市、 古田千絵)、 「丹波栗~むチーズ酒フレ」 (加東市、 平山昌孝)、 「そっ栗あげだんご」 (西脇市、 高橋瑠璃子)