定員超の懸念が浮上 希望者早めに把握 児童クラブ利用者数

2014.06.15
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 篠山市内の6つの公設放課後児童クラブの利用者数が定員計443人に対し412人 (学休期間の利用含む) と、 93%に達しており、 篠山市教育委員会は来年度の申し込み受け付けを例年の12月から前倒しすることを考えている。 8月頃から希望者を把握し、 定員を超えるようであれば、 早めに対応することにしている。

 放課後児童クラブは、 平日の放課後や、 土曜日、 学休期間の終日などに小学生が指導員のもとで遊んだり、 宿題をするなどして過ごす場所。 同市には7児童クラブがあり、 篠山と富山は富山福祉会に、 今田、 篠山東、 西紀はJA丹波ささやまに運営委託。 味間は市の直営、 城南は住民らでつくるNPO法人城南ライフサポートが運営している。

 平日の放課後に利用する 「通年利用」 は篠山、 今田で定員いっぱいになっている。 今田は今年の夏休み期間にすでに10人の申し込みがあり、 定員を超えるため、 児童クラブで使っている建物を2階建てにする方針で開会中の市会定例会に提案し、

補正予算に計上している。 また、 味間でも今年の夏休み期間に、 定員超えする10人が富山児童クラブに通うことになっている。

 児童クラブの利用者は核家族化や共働き家庭の増加などで年々増えている。 子どもが小学1年生になり、 放課後預ける場所がなかったり、 預ける条件が悪く、 親が仕事を続けにくくなる問題は 「小1の壁」 と言われ、 全国的な課題になっている。

 篠山市公設の児童クラブの開所時間は、 放課後が午後6時まで、 学休期間が午前8時―午後6時。 市内唯一の民設民営の城南は、 放課後午後7時まで、 学休期間は午前7時―午後7時。

 11日、 市会一般質問で、 大上磯松議員が篠山市公設の児童クラブの開所時間の延長を問い、 小山辰彦・教育部長は 「延長保育のニーズを確認し、 委託先とも協議し、 研究したい」 とした。

 

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