ごみ焼却新炉に点火 年明けから試運転 新施設で

2014.12.28
ニュース丹波市

点火ボタンを押し、 モニターで焼却炉の炎を確認する辻市長 (左) と、 川崎技研の田中副社長=市クリーンセンター内で

来年4月稼働に向けて工事が進む丹波市クリーンセンター (兵庫県丹波市春日町野上野) で12月25日、 「火入れ式」 が行われた。 工事を請け負っている川崎技研・日本国土開発特定建設工事共同企業体の主催。 年明けから実際にごみを投入して試運転が始まる。

市、 地元の野上野自治会、 関係業者ら約60人が出席。 神事の席上、 辻重五郎市長と、 川崎技研の田中広樹副社長が点火ボタンを押し、 モニターに勢いよく燃え出す焼却炉の炎が映し出されると、 出席者から大きな拍手がおこった。

辻市長は、 「新しい施設に、 新しい命の火がともり、 いよいよ最終段階の作業に入っていく。 多くの人の支えでここまでこれたことに感謝し、 感慨無量だ。 市民に愛され、 親しまれる施設をめざす。 来年4月、 無事に供用開始できることを祈念する」 とあいさつした。

同施設の敷地面積は約1万7400平方メートルで、 建築面積は約5840平方メートル。 ごみを焼却する熱回収施設 (日最大処理量46トン) と、 リサイクル施設 (同9トン) からなる。 焼却施設は24時間運転。

熱回収施設には、 ごみ焼却時に発生する熱を利用して発電する温水発電装置を整備。 少ない熱量でも発電が可能な 「マイクロバイナリー発電」 を採用しており、 ごみ焼却施設でこの技術が使われるのは国内初という。

年明けから供用開始までの間、 計画的にごみを投入して24時間運転を実施するなどしながら、 市が求めている性能が確保できているか確認したり、 排ガスや灰を分析し、 設定した基準値内であるかを確認する作業を行う。 また、 市が直営するリサイクルセンターでは、 職員研修などを行いオープンに備える。

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