「粥」炊き作柄占う 晩稲と大麦「上上」 市島・折杉神社

2015.02.08
ニュース丹波市

 兵庫県丹波市市島町徳尾の折杉神社 (岡原東光宮司) で2月3日、 1年間の農作物の作柄や天候を占う 「粥占い」 の神事が行われた。 鍋の中に米とシノダケを入れて炊き、 シノダケの中に入った米の量で作柄を判定した。 また、 カシの木の角材 「駒」 を炭火の上に置き、 駒の焼け具合で天候の良しあしを占った。

 同神社境内で神事を行ったあと、 炭火を使い、 鍋の中に米3合とシノダケ13本を入れて炊いた。 シノダケの表面に傷を付け、 占う作物が分かるようにしておき、 粥が炊き上がると氏子当番が1本ずつシノダケを割り、 中身を確認していった。

 晩稲と大麦は 「上上」 との最高の結果。 栗や野菜も 「上」 とまずまず。 一方、 早稲と大豆は 「下」、 トマトは 「下下」 といった占いに、 苦笑いを浮かべる住民もいた。 天候占いは、 5、 6月が 「照」 との結果が出たため、 「今年は空梅雨かな」 などと話していた。

 氏子当番長の余田義則さん (64) =同町下鴨阪=は、 「占いの結果を受け止め、 豊作になることを祈っている。 良い天気が続けばうれしい」 と話していた。

 

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