腎臓病患者会設立へ 会員交流や社会貢献も 市島の畑田さん

2015.04.09
ニュース丹波市

 腎臓病を患う畑田達和 (たつかず) さん (36) =兵庫県丹波市市島町東勅使=が5月、 丹波市内の透析患者や家族、 腎臓病に理解や関心のある人を対象にした 「丹波腎臓病患者会」 を設立する。 患者同士の情報交換やコミュニケーションの場にするほか、 ボランティアなどの社会貢献活動も行う予定。 12日午後3時半から柏原住民センター (柏原町柏原) で説明会を開く。

 畑田さんは、 20歳のころに腎臓病が発症、 人工透析を始めて13年になり、 県腎友会丹波ブロックに所属している。 市内には120人ほどの会員がいるという。 しかし、 同ブロックは、 篠山、 西脇、 加西などを含む広範囲で、 年1回の交流会は行われるものの、 交通の便の問題などで参加できる会員は限られ、 会員同士のつながりが深まらないと感じていた。

 そこで、 近くに住む患者同士が度々顔を合わせて、 病気への不安を吐露したり、 体調管理のポイントをアドバイスしたりと、 気軽に集まったり、 行動できる場をつくろうと患者会設立を発案。 賛同者を募ることにした。

 会員には腎臓病に関する情報を提供したり、 会員同士の親睦と透析に耐える体力をつくるための軽度なスポーツ大会の開催などを予定。 子どもを対象に、 腎臓病に理解を深めてもらう教室を開いたり、 清掃活動やペットボトルキャップの収集などの社会貢献活動にも取り組む。 また、 災害時における対応について勉強会を開き、 冊子にまとめて会員に配付することも考えている。

 透析患者の送迎などの事業を行っているNPO法人くろまめサポートセンター (柏原町南多田) の事務所 (5月に柏原町柏原に移転予定) を活動拠点に、 毎月第2日曜の午前10時から例会を開く。 年会費2000円。

 畑田さんは、 「病院などのサポートもあるが、 当事者でないと分からない苦労、 体調管理法もある。 ゆくゆくは月に1回と言わず、 サロンのように仲間同士がいつでも気軽に集える場になっていけば」 と期待している。

 問い合わせは、 畑田さん (TEL0795・73・0276)。

 

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