篠山デカンショ祭7万5000人が来場 やぐら囲み総踊り

2015.08.20
ニュース丹波篠山市

11団体が出場した競演会で優勝に輝いた「市役所連」=兵庫県篠山市北新町で

篠山の夏の風物詩「第63回丹波篠山デカンショ祭」が8月15、16の両日、篠山城跡三の丸広場周辺で開かれた。高さ約8・7メートルの木造やぐらを囲んでの総踊りの競演会や演奏会、夜空に光の大輪を描いた打ち上げ花火など、多彩な催しが繰り広げられ、会場は熱気に包まれていた。また今年は、「日本遺産」認定を記念して、「よしもとふるさと劇団 デカンショ座」の旗揚げ公演や丹波篠山ふるさと大使らによるトークショーやコンサートも催され、にぎわいを見せていた。実行委員会によると、15日は約4万5000人、16日は3万人の人出があったという。

競演会には昨年より1団体多い、11団体が参加し、アツい踊りを披露した。熱戦を制したのは、昨年に続き、篠山市役所の若手職員を中心につくる「市役所連」。「祝 日本遺産認定」「世界の皆さんこんにちは」などのフレーズが書かれたのぼりを掲げながら踊り、連覇が告げられると歓喜の叫び声を上げた。安井直哉さん(34)は、「最高です。職員みんなが日本遺産となった篠山を盛り上げようと気持ちを一つにできた結果。これからさらに篠山を盛り上げる良いスタートを切れた」と決意を新たにしていた。

「日本遺産のまち」として篠山市をPRしようと、公募で集まった市民をはじめ、「日本遺産!篠山のええとこ伝え大使」の吉本芸人、月亭八斗さんら約30人で結成した「よしもとふるさと劇団 デカンショ座」の旗揚げ公演は、「丹波篠山デカンショ祭で大騒動?!~今年の夏は月も見惚れる芝居する」と題して上演。デカンショ節で歌われる地域の風土や人情を物語にし、日本遺産認定のストーリーを盛り込んだ脚本を劇団員が懸命に演じ、笑いと感動で篠山の魅力を伝えた。また、公演後には八斗さんが約1カ月間の篠山生活での体験を創作落語にして披露。観客の笑いを誘った。

関連記事