65年ぶりの新調祝う 東新町の太鼓みこし

2015.09.10
ニュース丹波篠山市

新調された太鼓みこしをさっそく担ぐ住民ら=兵庫県篠山市東新町で

毎年10月に営まれる篠山春日神社(兵庫県篠山市黒岡)の秋季例大祭。市街地を練り歩く8基の太鼓みこしの一つで、東新町の住民でつくる「あづま」のみこしが新調され、6日、同地区で披露式典が行われた。旧みこしは65年間使用され、太鼓を打つ乗り子として、担ぎ手として、そして運行を取り仕切る役員として、多くの世代がかかわり、愛してきたもの。引退したみこしへの感謝と、新たなみこしの担ぎ初めを行った住民らは、「今年の祭りをさらに盛り上げたい」と意気込んでいる。

太鼓みこしは、毎年、きらびやかな化粧を施された乗り子の子どもたちが太鼓を打ち鳴らし、多くの担ぎ手の勇壮な声とともにまちを運行する。境内への練り込みは迫力満点で、金みこしや鉾山とともに、祭りの華として知られている。

旧みこしは戦後間もない昭和25年に新調されたが、半世紀以上にわたって使用され、老朽化も進んでいたことから、6年前に新調の機運が高まり、昨年、自治会(粟野義範会長)内に実行委員会を組織。同地区出身者の内藤正啓さんや地区内にある篠山証券株式会社などからの大口寄付や、地域住民らの寄付によって新調の費用が集まった。

 

 

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