丹波杜氏組合(中川博基組合長)は9月23日、丹波杜氏酒造記念館(兵庫県篠山市東新町)で、「酒造安全祈願祭」を開いた。杜氏ら約30人が参加。今年の酒造りの無事と良酒の醸造へ祈りをささげていた。
酒の神を祭っていることで知られる京都市の松尾大社から宮司を迎え、毎年、酒造りに入るこの時期に祈願祭を開いている。
また、江戸時代に行われた酒造の出稼ぎ禁止令を解くために藩主に直訴したことから、丹波杜氏の守護神とされる市原清兵衛翁の碑(篠山市北新町)に参拝。中川組合長は、「醸造にかかわるすべての者たちの安全と名醸酒の醸し出しができますとともに、業界発展を願う」と誓詞を述べていた。
合わせて優秀杜氏への顕彰状授与や、大阪国税局鑑定官室による講義も開かれた。