82歳の市民ランナー、大槻哲巳さん(兵庫県丹波市市島町矢代)が、このほど行われた福知山マラソンで初めてフルマラソンを完走した。ネットタイムは5時間37分31秒(グロスタイムは5時間44分59秒)。大槻さんは「夢がかなった」と喜んでおり、「もう1度フルを完走したい」と来年も同大会に出場する意欲を燃やしている。
昨年の同大会に続き、フルマラソン2度目の挑戦。昨年はスタートから5時間の最終第9関門(37・5キロ地点)にたどり着いたのが5時間1分で、寸前の所で完走を逃した。「あそこさえ越えれば行ける」と定めた目標通り、今年は「4時間58分ぐらい」で通過した。
「1キロ8分」のペース走。10キロごとのラップタイムは最初の10キロが1時間10分42秒。以下、1時間14分25秒、1時間24分12秒、1時間26分16秒と、おおむね計算通り。最終関門を過ぎたらゴールまで関門がなく「みんな歩いていて、前後に走っている人が少ないくらい」だったという。途中から車道を車が走り出し、ランナーは歩道を走るように言われた。人がいっぱいの歩道を、「少しでも良いタイムでゴールしたかった。人込みを縫うように走った」と振り返る。
福知山の前に出た「もみじマラソン」はハーフで2時間31分。「ハーフの記録に2をかけ、40分足すぐらい」と、5時間40分を目標にしていた。「最低線の市民ランナーの走りはできたかな」とほほ笑む。