露店なしの柏原厄除大祭 運営本部が会見 約60の出店催し計画

2017.01.12
ニュース丹波市

今年の「柏原厄除大祭」(2月17、18日開催)で露天商の出店がないことについて、大祭運営本部が1月7日、八幡会館(兵庫県丹波市柏原町柏原)で記者会見を開いた。露店事務が増大する中、例年、露店の事務を担当していた商工会事務局のマンパワー不足などから本部長決定が遅れたとする経過や、今年は市内から出店者を募り、八幡宮横駐車場、空き店舗、商店街駐車場などで60店ほどの規模のフリーマーケットを開く計画などを説明した。

商工会柏原支部の西野啓介支部長が、大祭事務や露天商との調整事務を担ってきた商工会OBの人数が減ったことなどで「支部のみでは事務ができず、これまでのように支部長が運営本部長になることはできない」と昨年7月の会合で申し出た。一方、代わりに本部長の要請を受けた柏原八幡宮(千種正裕宮司)と氏子委員会(大西眞・代表総代)は「八幡宮としては神事が中心で、露店などに手が回る状態ではない」などとして本部長を断った。

昨年11、12月に各種団体が協議したが本部長の人選ができず、12月20日、昨年出店した露天商に今年は出店を受け入れないことを通知した。八幡宮と氏子委員会の役員は鳥居の内側だけの厄除大祭を決め、12月27日の氏子委員会で承認した。しかし、柏原町自治会長協議会の大野亮祐会長が同30日、「町民みんなで参画して大きくなってきた祭りで、祭りの火を消すことはできない」などとして本部長を引き受けた。これを受け、運営本部を立ち上げることになり、商工会柏原支部が年明けにフリーマーケット、協賛提灯、福引き抽選会などの計画を進めた。

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