ブルーベリーを粒の大きさごとに分ける選果器(ふるい)を、発明愛好家の安田邦幸さん(兵庫県丹波市氷上町賀茂)が作り、丹波ブルーベリー研究会に納品した。同会の要請で重く弱い既製品に代わる物をプラスチックのもち箱で作った。3段重ねてふるうと4サイズに分別できる。「作業の効率化に役立てば」と話している。
協会の元事務局長で、自宅の一角を協会の果実集荷所に提供している山本一さん(同町新郷)が、安田さんの手先の器用さを見込んで2年前に相談。毎年試作品を作り、今夏納品分が完成形。
既製品はフレームが木で、メッシュ部分がプラスチック。重い上にプラスチック部分が割れやすい難点があった。
もち箱の底に穴を開けた安田さんの選果器は、深さ7センチ×縦26・5センチ、横41センチ。従来品の半分の重さ。メッシュ部分とフレームが一体化していて割れにくい上に、ふたが付いており、使わない時に衛生的に収納できる。
12ミリ、13ミリ、16ミリと穴の径が異なるもち箱を重ねてゆする。13ミリの径を通過するのは13ミリ未満の果実のみで、13ミリの果実は通過しないなどきっちり選果ができる。
12ミリ以下はジャム、ペーストなど加工用、12、13ミリは洋菓子のトッピング用など、用途によって求められるサイズが異なることから、業者の要求通りの品物を供給でき、有利に販売ができるという。