兵庫県篠山市下板井の川内多々奴比神社で10月1日、秋季例大祭(近藤勝道宮総代)が行われた。五穀豊穣に感謝し、村内・家内安全などを祈る年に1度の祭りで、西紀、西紀南、岡野の3地区19集落の氏子が集まり、御旅巡行や、男衆が神輿の練り込みを披露するなど、盛り上がりを見せていた。
御旅では、上板井集落の二ノ宮から一ノ宮(川内多々奴比神社)までの約1キロの行程を巡行。「ヨーイサージャ」の掛け声で、子どもたちが中心となって曳く金神輿6基、大人たちが曳く太鼓神輿2基、大宮神輿1基の順に宮入りした。境内では、大勢の男衆による太鼓神輿2基の練り込みが奉納された。「ワッショイ」の勇ましい掛け声で神輿を担ぎあげ、境内を所せましと駆け巡り、大いに荒ぶってみせた。
今年から、「祭りを引き継ぐ意識を強く持ってもらおう」と、各集落の氏子総代らが行っていた神殿での神事に子どもたち数人も参加。神妙な面持ちで荻坂貢丈宮司が唱える祝詞に耳を澄まし、緊張した面持ちで玉串を供えるなどしていた。