兵庫陸上競技協会が認定する今年度の県陸上50傑で、 中学女子走り幅跳びの部で1位に選ばれた。 昨年7月の県通信大会で5メートル40をマークして優勝。 年間すべての公式記録の中で、 最も遠くに跳んだ。 篠山中学校を卒業。 4月から福知山市の京都共栄学園で陸上を続ける。
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「今まで努力したことが報われ、 とてもうれしい。 中学3年間は特にスランプもなく、 順調に記録が伸びた。 自分はあまり悩まないタイプみたいで、 楽しく陸上ができました。 陸上のおもしろいところは、 自分の結果が数字で表れるところ。 自己記録を更新するのが楽しかった。 1年の時はハードルをやっていて、 2年から先生の勧めもあり、 走り幅跳びに転向。 丹有の新人大会ですぐに優勝して、 びっくりしました。 幅跳びでは誰にも負けたくない、 と思い始め、 人と同じことをしないよう心がけました。 練習量は一番だったと思います」
「学校で練習が不足した場合は、 家でも練習します。 走り幅跳びに必要な筋力トレーニングしたり、 家では寝る時以外はじっとしている時がありません。 家では毎日、 黒酢を飲んだり、 菓子類をほとんど食べないなど、 食事にも気を使い、 好き嫌いがありません」
「スポーツ特待生として京都の陸上強豪校に進学します。 走り幅跳びの記録を伸ばすためには、 もっと走るスピードを上げないといけない。 高校では、 短距離にも挑戦し、 100メートル13秒を切るタイムを目指します。 そして、 走り幅跳びでは6メートルを超えるように自分のペースで練習していきたいです」
「今は、 高校の練習に行き、 休みの日は中学校で後輩たちに 『少しでも役に立てれば』 と指導しています」
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身長154センチと高くはないが、 気迫のこもった跳躍を見せる清水さん。 以前の取材で跳躍シーンを撮ろうとしたが、 納得のいかない跳躍姿勢だったため、 何度も撮り直し、 画面を見て確認するほど、 研究熱心だ。 日焼けした精かんな顔立ちは人一倍の練習量を物語っている。 助走スタート時は無心で臨むという。 精神力も備わっている。 篠山市瀬利。15歳。
(K)