高校生マナー向上集会の実行委員 堂本 勝也 (どうもと かつや) 君

2004.10.14
たんばのひと

 県教委が主催し、 先月末に神戸市で開かれた 「高校生マナーアップ集会」 に、 実行委員として参加した。 実行委員は県下の高校生19人。 「高校生のマナー」 をテーマにした集会で、 コントや歌、 マジックなどを織り交ぜ、 楽しみながら考えられる企画を練った。 柏原高校3年生。


  「先生からすすめられ、 何かをつくっていくことに興味があったのでやってみることにしました。 7月から4回集まって内容を詰め、 会場も巻き込んでマナーについて考えてもらおうと、 参加者へのインタビューを多く組み込みました。 本番に参加したのは県下の高校生や保護者ら400人ほどです」   「集会の内容を決める時、 どういうマナーが気になるか、 実行委員で本音を出し合いました。 電車内で、 化粧をしたり座り込んだり、 携帯を平気で使うことなど、 電車内でのマナーが気になるという意見が多かった」   「直接担当したのは集会の最後に出した 『マナー向上宣言』 の原案づくりです。 三案の中から参加者に選んでもらい、 『当たり前のことを当たり前にできる人間になる』 という宣言文に決まりました。 前期に柏原高校の生徒会長をしていたのですが、 生徒会でも 『校則を守る』 『あいさつをする』 など当たり前のことをやろう、 というのをモットーにしていました」   「正直、 最初のうちは遠いし行きたくなかったけど、 思った以上に他の実行委員と仲良くなれたし、 マナーについても考える機会になった。 当日は充実感がありました。 ただ、 集会は本来必要ないものなので、 いい意味で無くなればと思います」   「京都の料理店に就職が内定しています。 自分の店を持つのが夢。 社会人になれば、 今以上に礼儀や人間関係を大切にしていきたいと思っています」


  「当たり前のことを当たり前に」 という宣言文は、 高校生だけに求められているものではない。 道端にごみやたばこを捨てない、 といった基本を守れていない大人もいる。 はっきりと自分の目標を話す姿に、 春から社会人になるという緊張感と頼もしさが漂っていた。 山南町和田。

(J)

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