湊川女子短大幼児教育学科を3月で卒業。 15日に行われた卒業式で、 成績優秀者として佐藤修策学長から学長表彰を受けた。 学友会 (いわゆる生徒会) の会長としても活躍。 現在は、 4月から勤務する三田市内の同短大付属の幼稚園で研修を受けるなど、 新たなステップへの準備をしている。
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「母親が幼稚園教諭をしていたこともあり、 小さいころから、 子どもに関わる仕事へのあこがれがありました。 高校を卒業してから四年間、 一般企業に勤めていましたが、 ずっと迷っていた。 2年前に決心して大学に願書を出しました」
「いわゆる 『5教科』 と違って、 大学では自分の知りたいことを勉強できて楽しかった。 高校時代は、 遅刻や早退をよくしていたけど、 今度は一回も休まず 『皆勤』 です。 ただ、 学友会の活動は本当に大変でしたね。 辞めようかとも思いましたけど、 今になると楽しい思い出です」
「一番印象に残っているのは、 施設で実際に子どもたちと触れあった学外実習です。 児童養護施設施や知的障害児施設でも実習し、 色々な子どもたちと出会いました。 最初は、 やっぱりコミュニケーションや関わり方がすごく難しかった。 なんとか身につけようと、 先生たちのようすを見ていました。 机上の勉強では学べないことばかりでした」
「学長表彰を受けることを家族に話すと、 『やればできるやん』 と喜んでくれました。 勉強ができればいいわけではないけど、 一生に一度なので、 記念になります。 友だちには 『勉強できたんや』 と、 ビックリされましたけど」
「4月から 『2回目』 の社会人ですが、 前の仕事とは全く別物です。 不安だらけですがクラスに入れば、 子どもにとっては一人の 『先生』。 認めてもらえるよう、 一生けん命やることです。 新米なんで、 何かを教えるのではなく、 一緒に考えて一緒につくる、 そんな感じになれば」
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一度社会に出た後、 再び勉強をしようと大学の門を叩いたバイタリティに頭が下がる。 6年間の助走を経て、 4月から歩み始める幼稚園教諭という仕事。 平坦なものではないその道を、 持ち前のガッツと明るさで乗り越えてほしい。 春日町野村。 24歳。(P)