ボウリングサークル「投踊会」代表 細見真之介さん(丹波市柏原町大新屋)

2017.02.05
たんばのひと

ボウリングの裾野広げる

 ボウリングで地域を盛り上げようと、仲間とサークル「投踊会」をつくり、代表を務めている。投げ放題のイベント「投げよう会」を毎月第1、3金曜日にヒカミスカイボウル(丹波市氷上町)で開催。幅広い年齢層が参加しており、ボウリングの裾野を広げている。

 両親の影響で、物心がついたころからボウリングは身近な存在だったという。それでも学生時代は遊びの選択肢の一つに過ぎず、趣味にもならなかった。

 2011年、夫婦で喫茶店を営んでいた、父・敏行さんが他界。父の何かを受け継ぎたいと考えた細見さんは、「料理ができないから喫茶店は継げず、母たちに任せた。せめて父が好きだったボウリングを楽しもうと思って」と話す。

 敏行さん愛用のボールを携え、柏原町にあった「プラザアピア柏原」に通い、専属プロからレッスンを受けた。「ボウリング場に通うと、父を知る人に出会うんです。何度も通ううち、『お父さんより上手になったね』と言わることもありました」と笑う。

 自分や仲間たちの練習機会を増やそうと立ち上げた「投踊会」。さらにボウリングの普及活動にも力を入れようと、投げ放題イベントを開催したところ、参加した初心者がボウリングを趣味にしてくれたり、全国大会に出場するほど腕を上げた学生がいたりと、イベントをきっかけに多くの人がボウリングに親しむ場に発展している。

 最高スコアは299。「父はパーフェクトを出していない。勝負する夢はかなわないけど、パーフェクトを達成することで、父を超えられる気がするんです」。春日町国領出身。34歳。

関連記事