「果報は寝て待て」

2019.01.10
未―コラム記者ノート

 5月から新元号になる。本紙新年号では、各記者が平成に起きたニュースを年代ごとに拾い、年表と合わせて掲載した。読者のみなさんも色々と思い出されることがあったのではないでしょうか。

 平成7、8年を担当したが、なかでも平成7年の阪神淡路大震災は大きな衝撃で、その後も東日本大震災、丹波市豪雨、西日本豪雨など災害が相次いだ。昨年末、京都清水寺の森清範貫主の書いた1年の世相を表す漢字は、「災」。公募で最多の字を書にした。

 年明けに日帰り温泉に入浴。温泉で、サウナに入ったあと、水風呂へ。一瞬「ひやっと」としたが、上がったあとの温まる感じが何とも言えなかった。休憩していると、テレビから熊本で地震のニュースが流れた。本当に何が起きるかわからない。

 日常でもひやっとする心配な時、順調に事が運ぶ時が相半ばする。いやなことがあっても、必ず良い日がくると信じたい。良いことばかり続くと要注意。初詣に行き、おみくじを引いた。吉と出て「果報は寝て待て」とあった。あせらず、背伸びせずに暮らそう。「一歩ずつ歩む道に花が咲く」。(臼井 学)

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