日本が忘れたもの

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 篠山鳳鳴高校インターアクト部員らで作っているNGO「丹波グリーンフォース」のタイ・スタディーツアーに同行取材させてもらった。 山岳民族カレン族の村でテント泊をしたり、HIV感染者を支援している寺の作業所を見学するなど、観光旅行では行けない場所を訪れることができ、いい勉強をさせていただいた。また、女子高校生4人と約1週間過ごしたことも、貴重な体験になった。 初めて訪れたタイ・チェンマイは、いろいろな面で強烈な印象が残った。食べ物がおいしかったこともあるが、人々が親切で、信仰心や目上の人への尊敬が深いことにとりわけ感銘を受けた。国王と仏教が崇められており、先生もすごく尊敬されているという。オカマの人が多かったり、こだわらない気質で、一見自由主義に見えるが、実はしきたりのようなものをみんなが守っているんじゃないかと思った。 少ししか滞在していないが、魅力的な国だった。よくいわれる「日本が忘れたもの」という言葉が浮かんだ。20日号から連載で、タイで見聞きしたことをレポートする。旅を振り返りつつまとめたい。(徳舛 純)

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