市民意識の萌芽?

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 先日のブルーベリー栽培グループに続き、今度は丹波市内で黒ゴマのグループが発足する。奇しくも、両作物とも老化防止に効果がある(抗酸化作用のある)「アントシアニン」を豊富に含んでいる。推察するに、ブルーベリーの栽培を考える健康志向の人は、黒ゴマにも関心があると思う。両グループが、兄弟グループのように発展すればと願う。 市島のグループが開いた果樹のせん定講習会に、丹波地域から80人もの参加があったように、「売り物」にしないまでも、「楽しみ」で果樹を栽培していたり、これから取り組もうと考えている人は大勢いるようだ。「楽農」のイメージに、果樹はよく似合う。黒ゴマも、果樹ではないが、一粒のゴマがわずか百日間で何万粒にも増えるおもしろみがあり、果実が実るのと同種の喜びを味わえそうだ。 両グループとも、行政や農協の支援に頼らない、市民有志の会だという点も、素晴らしいことだと思う。合併後、篠山市では、市民活動が活発化し、小規模作業所の設立が相次いだ。両グループに、丹波市の「市民意識の萌芽」を感じていると言えば、大げさ過ぎるだろうか。(足立智和)

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