水の分れ橋

2007.01.29
未―コラム記者ノート

 大阪府在住の歌手、伊藤秀一さんが先日本社を訪れた。丹波市氷上町を題材にしたCD「水の分れ橋」を自主制作し、2月末に発売予定だということなので、早速取材をさせてもらった。作曲は「青葉城恋唄」などでおなじみのさとう宗幸さん。作詞は伊藤さん自身が手掛けた。 発売前の曲を聞かせてもらったが、少し哀愁を帯びた音色と、遠くから故郷を思う詞が相まって、センチメンタルな気持ちになった。曲の途中に「氷上路」「加古川」などの言葉が多く出てくるので、地元の方はなおさらだと思う。 伊藤さんは作詞のため城崎温泉など県内各地を回ったが、最終的な決め手になったのは「水分れ」という言葉だった。初めて聞いた時、響きがとても心に残ったそうで、それ以来、足しげく通われ、詞を書かれた。 伊藤さんは地元の方の前で歌いたい、と強く望まれていたのでぜひ実現してほしいと思う。 それと、あともう一頑張りしてもらって、各地域の歌も作ってもらったらかなりの話題になるのでは、と勝手なことを思いながら、いただいたデモテープを聴いていた。(西澤健太郎)

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