AED

2007.01.30
未―コラム記者ノート

 心臓が停止した際に、電気ショックを与えて心臓の働きを正常に戻す器械・AED(自動対外式除細動器)が丹波市内に配備されているので、グリーンベル青垣に見に行った。とても小さい。ノートパソコンより一回り大きい程度だ。 操作は極めて簡単。手順も大雑把に言えば、2つしかない。まず、電極を所定の位置にはりつけ、次にボタンを押す。ボタンは一つしかなく、押し間違えようがない。音声案内もある。「心臓が停まった時は、AEDを使う。使えば治る」と思っていたが、使えるのは心室細動(心臓がぶるぶる震えている)の状態に限られるとのこと。見た目で、完全な心停止か、心室細動なのかを見分けることは、素人にはできないが、機械が自動的に感知してくれるのだから便利だ。脈がなく、心臓が動いていないと判断するケースでも、心室細動があることがあるそうだから、試す価値はある。 心室細動があり、AEDが通電したとしても、必ずしも心臓が正常に動き出すという保証はないが、心室細動の状態を放っておけば、数分間で心臓は完全に停止してしまう。勇気を持って使いたい。(足立智和)

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