ホッケーの普及

2007.01.30
未―コラム記者ノート

 篠山市内の中学生でつくる合同チーム「篠山市中学校ホッケー部男子」が、創部1年目にして全国大会出場を決めた。県下で2チームしかないマイナースポーツとはいえ、初出場の近畿大会で12チーム中5位に入ったのはすごい。 成績が出始めたのは最近だが、2006年兵庫国体のホッケー会場に決まった7年前から、選手育成のプロジェクトがスタートしていた。知名度の低いホッケーを地元で少しでも普及させるため、市がまず最初に立ち上げたのは小学生のホッケークラブだった。 現在市内には、優秀な経験者が中・高の部活顧問としておられるが、指導者はその方たちだけではない。今、小学生を教えているのは、子どもたちと一緒にホッケーを習い始めた社会人たち。6年前には『素人』だった人たちが指導者になられた。 「選手をよそから連れてくるのではなく、裾野を広げた上で強いチームを」というのが市の方針。全国大会に出場する中学2年生たちは、来年の国体には選手としては出られないが、国体はあくまでも一時的なイベントだ。ホッケーを根付かせるには、篠山の方針は立派だったのではないだろうか。(徳舛 純)

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