暑いんだか涼しいんだか、今ひとつすっきりとしない夏をしり目に、丹波の中高生たちがさわやかな活躍を続けている。 中学校の県総体は、2人が優勝。5人と一組が近畿大会への出場権を得る華々しさだ。陸上では、さまざまな大会で、標準記録を突破し、全国大会への出場を決めた選手もいる。高校球児の活躍も記憶に新しい。 活躍しているのは運動部だけではない。県の吹奏楽コンクール西阪神地区大会で、篠山市の三中学一高校が金賞を受けた。また、先日まで開かれていた高校農業クラブの県大会でも、各種発表競技で多くの生徒が最優秀賞や優秀賞に輝いている。 自分自身が、そのような活躍からは縁遠かったため、彼あるいは彼女らに話を聞くときは、正直、尊敬と気後れが同居している。しかし、話し始めると、相手は、ごく普通の中学生や高校生。「えーっ!」とか「いつ載る~ん!?」とか、10歳代特有のリアクションに押されながらも、「こんな普通の子が、立派なことするんだなあ」と嬉しくなってしまう。 若者の屈託のない笑顔はからっとして、湿度を下げてくれる。心が温かくなる子どもの無邪気な笑顔とは、また違った素晴らしさだ。8月に入り、不快指数は上昇していくだろう。本紙が、そんな日々の「清涼剤」になれば幸い。(古西広祐)