初雪と紅葉

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 9日の初雪は心の準備ができておらず、驚かされた。氷上郡では43日、篠山市では34日、昨年よりも早かったという。「いつ初雪が降るか」を賭けたばかりで、私は「11月末まで」、あと2人はそれぞれ「12月の上旬」「12月の中旬」と予想。「当たり!」と喜んだら、「早すぎるから圏外」と一言。これには納得していないが、ともあれ今年の冬便りは速達でやって来た。 この朝、忘れられないすばらしい景色に出遭った。麓が紅葉した山々の間から、霧が立ち上り、霞む頂きに初冠雪。ほんとうにきれいだった。 今年は紅葉がきれいな条件がそろっているのだとか。台風が来なかったことと、11月に入って急に冷え込んだことがそれ。10日にモミジの名所、青垣町の高源寺を訪れたら、極楽かと思うほどの美しさだった。翌日、山南町の古刹、石龕寺はまだほとんど落葉していなかった。同じ丹波でも気候の差によって本当の見頃は微妙に異なり、また数日違えば雲泥の差だ。 「モミジ狩り」という言葉がある。なぜ「狩り」なのかは分からないが、ある人は「移動性がある」からではと推測していた。「桜は一カ所で鑑賞するけど、モミジはそうではないでしょう」。言われてみれば、そうかも。ドンピシャのモミジを見に、「狩り」に出かけてみませんか。(徳舛 純)

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