星空

2007.02.01
未―コラム記者ノート

 27日には近畿で初の木枯らしが吹き、鳥取県の大山では例年よりも早い初雪が観測されたという。一雨ごとに寒くなってきており、日に日に秋の深まるのがわかる。普段から朝、起きるのは苦手なのだが、これからはいっそう布団からでるのが辛い季節になる。 その一方で、寒いときならではの楽しみもある。友達と鍋を囲むのも楽しいし、ちょっと気が早いが雪が降り積もると今でもうれしい。そして、星がきれいになることも楽しみの一つ。 星座の知識もないし、天体観測の趣味を持っているわけでもない。それでもふと夜空を見上げたとき、澄み渡って星が輝いていると、寒さで体が縮まっていても気分がホッとして、しばらく眺めてしまうから不思議だ。これは都会に住んでいては体験できないぜいたくだと思う。毎日気をつけて空を見ているわけじゃないが、偶然美しい星空を見ることができると、疲れも幾分軽くなる気がする。 明日から11月。今年ももうあと2カ月を残すのみになった。歳末に近づくとどこもかしこも忙しくなるが、本紙でも来年の正月特集号の取材が始まると、日々の取材とあいまって気ぜわしく過ぎていくことだろう。そんな中でも、たまには夜空の星を愛でる余裕を持ちながら、これからのラストスパートに向けて乗り切っていきたいと思う。(坂本守啓)

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