市島町の大学院生吉見安弘さんが、氷上郡内6町の職員対象に、氷上郡合併についての意識調査を行った。氷上郡の広域課題についての優先順位をたずねた設問が興味深かった。 九つの選択枝から選ぶもので、全体の結果は、ごみ処理施設の問題、救急消防体制の整備、総合病院廃置問題、水資源、介護サービス体制、篠山口以北のJR複線化、公共交通機関の整備―の順。山南町では、JR複線化が3位に入っているが、他5町では5位から7位と、優先度が低い。実現が相当困難だという認識で、他の選択肢に流れたのではないだろうか。 全体で一位のごみ処理施設では、3町で共同処理している柏原、氷上、青垣の3町と、篠山市に依存している山南で1位。自町で処理している春日、市島では3位になっている。春日町が1位にあげているのが、水資源問題。春日町の2位は、総合病院となっている。市島町は、1位が救急消防体制の整備で、2位が総合病院配置。柏原も総合病院配置問題が2位となっている。譲る気持ちなのか、堅持しようとしているのか。 今回の調査は郡内全職員の9割に配布し、9割近くから回収できたという非常に精度の高いもので、資料としての価値が高い。吉見さんに負けじと、調査をしたい。その節は、町会議員のみなさん、ご協力のほどお願いします。(足立智和)