先週の日曜日、ある活動に参加して、柏原町の年輪の里から西脇市のへそ公園まで自転車で行ってきた。日差しは強かったが風は涼しく、それほど暑くはなくてサイクリングにはちょうどいい天気。自転車で長距離を走った経験はなかったが、無事に完走することができた。 行きは目的地までの距離感がつかめずハイペースで進んだようで、予定時刻よりもだいぶ早く着いた。それに国道175号を通ったので、車の量が多い。そんなことで、周りを見ながら走る余裕がなかったが、帰りは車の通行の少ない道を通り、景色も楽しみながら走ることができた。 しばらく走っていると、遠くでおじさんが田植えをしている姿が見えてきた。田んぼに近づくと、土のにおいが漂ってくる。家の近くにも田んぼはあるのに、久しぶりにかいだような、どこか懐かしい気がした。 普段車で移動しているときもさまざまなものを目にするが、チラッと視界に入る程度でなかなかじっくりと注意を向けることができないことが多い。しかし、自然に囲まれた丹波に住んでいながら、土のにおいに懐かしさを感じるとは…。周囲に対して注意を向けていないことを指摘されたようで、恥ずかしい気持ちになった。これからは目だけでなく五感を鋭くし、物事をとらえられるようになりたいと思う。 (坂本守啓)