「秋の夜に明かりに照らされ歩む道」。ぶらりと散歩に出ると、月の明かりに心が和む。峠道、坂道と色々な道がある。思い悩み、苦しむこともあるが、ちょっとした疑問から道が開けることもある。 丹有地区の中学校の数学教師が集まって研究会を開いた。面白い授業とは何だろう。大学でドイツ語を教えている友人が「無味乾燥な語学に対し、大学生の興味を引き出そうと、阪神タイガースのハッピを着て、『ドイツ語でタイガースは何と言うの』と尋ねたりしている」と話していたのを思い出す。 あくまでも導入部分で、参考にならないかもしれないが。まあ、数学的なところでは、プロ野球の優勝予測の勝率計算も面白いのでは。 数学的な考え方は社会生活の様々な場面で必要になる。統計や比率などもよく出てくる。買い物を想定し、連立方程式を組み立てることもできるという数学教師の話も聞いた。研究会は、「わかる授業の創造」がテーマだが、数字の裏にある面白さや日常生活に役立つ要素も伝えたい。「おや、どうしてという生徒の疑問や驚きを大事にしたい」という研究会の講師の言葉が心に残った。(臼井 学)