丹波の温暖化

2008.01.17
未―コラム記者ノート

 地球温暖化は、現在、多くの人が最も関心を寄せている問題の一つだろう。体感として「暖かくなっている」と感じている人も多いはずだ。 新年号で、「丹波地域の温暖化」について特集した。気象庁ホームページの「気象統計情報」で、自動観測システム「アメダス」のデータを参照した。丹波地域では丹波市柏原町の市消防本部前に唯一設置されており、平均気温などが分かるのは1976年からだ。グラフ化してみると、年ごとの1日の最高気温、最低気温ともにはっきりと上昇傾向が読みとれた。「この30年で丹波地域の平均気温が上がった」ことは間違いない。 これから30年後、丹波地域が滅びているというような事態は起こらないだろう。しかし、特産と気温との関係は深いので地域の生命線である現在の農産物の適地でなくなっている可能性があることは、JAなどの関係者が指摘していた。 「気候変動に関する政府間パネル」の報告書を解説した本を読むと、「人為的な二酸化炭素放出が温暖化の原因の約半分」ということらしい。新年号で紹介した身近なエコ活動の実践者にならい、自分の生活を考えていきたい。(徳舛 純)

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